K. ES4 参照実装の発表
次の発表文は Dave Herman [2007] によって 2007 年 6 月 8 日にブログ Lambda the Ultimate へ投稿された。
ECMAScript 第 4 版の参照実装
ECMAScript 第 4 版 (別名 JavaScript 2) の参照実装の初めての事前リリースが利用可能になった。ECMAScript 仕様と参照実装に関する情報を提供する新しいウェブサイトが作成された。参照実装のソースとバイナリ形式をダウンロードできる。
ここ LtU でも前に議論したように、現在 ECMAScript の参照実装は Standard ML で書かれている。この選択には様々な利点がある。例えば:
- 仕様をこれまでの疑似コードを使ったものより明確にする
- 振る舞いを比較できる実行可能なフレームワークを実装者に与える
- 仕様に含まれるバグを早期に発見する機会を提供する
- 研究者およびユーザーコミュニティを刺激し、フィードバックを誘発させる
- 言語の性質 (様々な形の型健全性など) を証明する興味深いプログラム解析の土台となる
- 言語の興味深い拡張の試験台となる
この事前リリースは私たちの最初のマイルストーンに過ぎない。つまり「早く頻繁に」行われるたくさんのリリースの一つ目だということだ。仕様と参照実装はどちらもまだ完成しておらず、この早期の実装には多くのバグが含まれる。興味を持ったなら、ぜひバグデータベースに目を通して未発見のバグを報告してほしい。
バグ報告、ここ LtU へのコメント、es4-discuss のメーリングリストのどれであれ、フィードバックを受け取るのを楽しみにしている。