証明 命題 \(\text{(2.7)}\) の反例からなる集合を \(C\) とする。具体的に言えば、\(C\) を次のように定める:
矛盾を導くために \(C\) が非空だと仮定する。このとき整列原理より \(C\) には最小要素 \(m\) が存在する。\(m\) は \(10\) セント切手と \(15\) セント切手でちょうど支払える郵便料金なので、いずれかの切手を一つ除去した支払い方法を考えれば \(S(m-10)\) と \(S(m-15)\) の少なくとも一方が成り立つと分かる。
\(S(m-10)\) が成り立つと仮定する。このとき \(5 \; | \; (m - 10)\) である。なぜなら \((\,\cdots)\)
しかし \(5 \; | \; (m - 10)\) が成り立つなら \(5 \; | \; m\) も成り立つ。なぜなら \((\,\cdots)\)
これは \(m\) が反例である事実と矛盾する。
続いて \(S(m - 15)\) が成り立つと仮定する。このとき上記の議論の \(m - 10\) を \(m - 15\) に置き換えれば、同様に矛盾を導ける。
両方の場合で矛盾が導けたので、\(C\) は空でなければならない。つまり命題 \(\text{(2.7)}\) に対する反例は存在せず、命題 \(\text{(2.7)}\) は成り立つ。 ■




